Q.朝起きるのが遅くて・・・

A.一番大事な事は、お子さんが気持ちよく幼稚園に行けるかどうかということ。寝坊したから「早く!早く!」と急かすのではちっとも楽しくありません。9時50分までには登園となっていますが、遅くなっても「おはよう」とお子さんを温かく迎え入れるようしています。園の楽しさを知れば、自然と早起きになるでしょう。また、年少さんではお昼ご飯の後、眠ってしまう子もいます。そんな時は、午睡室で眠らせています。 昨今は、夜型の生活が定着しているせいか夜更かし、朝寝坊のお子さんが増えているように思います。眠い時には眠ってもらっていいのですが、排便を含めた生活のリズムは、小学校に入るまでには整えておきたいものです。朝、決まった時間に起きる、朝食を摂る、必ずトイレに行くなど、徐々に習慣化させていきましょう。基本的には、入園前までに「何事にも、自分の事は自分でしようとする気持ちが育っている」事が大切です。

望ましい姿(自立している姿)の例としましては・・・
・自分でトイレに行き、排泄、始末、パンツの上げ下げが出来る。
・簡単な着替えが自分で出来る。
・靴を履いたり、脱いだり出来る。
・自分で食事を摂る事が出来る。
・自分の要求を言葉、または動作で伝える事が出来る。
・自分の物と人の物の区別が出来、自分の持ち物を整理(片付け)が出来る。
などがあります。
しかし、これらの事が全て出来るお子さんは、そういるものではありません。まだ十分出来なくても、入園してから自分の力で少しずつ出来るようになっていけば良い事なのです。親の焦りでお子さんを急かしたり、叱ったりするのは自然な成長、発達の妨げになったり、長所を壊す事にもなりかねません。また「幼稚園に行くんだから・・・」「こんなことでは恥ずかしい・・・」 という言葉や態度は、お子さんに「幼稚園は大変な所」という印象を持たせたり、幼稚園への期待を歪めてしまう事にもなります。
自分一人で出来なくても、少しずつ褒めたり、励ましたりと自信を持たせてあげる事が、自立心の向上にも繋がっていきます。これはとても大切な“親の側の心構え”です。

2016年10月02日